一年納めの11月場所を三段目33枚目で迎えた宇良。
低い姿勢の立ち合いから相手を一気に攻め込む相撲が多く、見事に7戦全勝で三段目優勝を果たしました。
まだ膝の具合は完全復調というところではありませんが、やはりこのあたりの地位では、力の違いを見せつけました。
宇良の11月場所の戦績をまとめました!
平成30年11月場所 宇良の成績、怪我の状態と相撲内容は?
11月場所 三段目優勝おめでとうございます!!
<十三日目>七番相撲 〇宇良ー輝富士●(11月23日現在 7勝0敗)
全勝同士の対戦。
もう一人全勝だった福ノ富士が敗れたため、この一番で勝った方が優勝という一番になった。
宇良は低く頭を下げて左手を出して、少し見て行くような立ち合い。
お互いに牽制し合って間合いを取った状態で様子を見合っていたが、輝富士が引きにきたところを、すかさず前に出て一気に押し出した。
勝った瞬間、軽くフゥッ~と息を吐き、ホッとした様子を見せた。
宇良は今場所7戦全勝で見事に、三段目優勝を決めた!
「今日はさすがに緊張しました。優勝?いや~意識してしまった。平常心が一番なんですが…、素直に嬉しいです。序ノ口以来ですし、まさか優勝できるとは思わなかったので。次の場所が勝負なる。稽古をしてやっていくだけ。目標は関取に上がること」
と、喜びを話していました。
出典:NHK
出典:NHK
<十一日目>六番相撲 〇宇良ー琴手計●(11月21日現在 6勝0敗)
対戦相手は身長188㎝、体重155㎏の19才、若手注目株の琴手計(ことてばかり)。
宇良は立ち合いいつものように頭を下げ、潜り込むように低く相手の胸に当たっていくと、中に入り相手の体を突き起こし、再び頭で当たると一気に手を伸ばし、押し出した。
新鋭をまったく寄せ付けないいい相撲!
これで6戦全勝とし、全勝に向けてあと一番とした。
出典:NHK
出典:NHK
取組後、宇良は「今日の相手は(今までと)違う。こっちが力を出して全力で行かないと、気が緩んだら負けると思っていた。一発で持って行かれないように、思い切っていきました」
全勝対決を制したことについては「たまたまですよ。うまく噛み合っただけ。これで思い上がることもない。ああいう相撲を取ったからといって、次はああいう相撲を取られることもありますから。これを勝って次、いけるというのは無い」
と気を引き締めていました。
<九日目>五番相撲 〇宇良ー倉橋●(11月19日現在 5勝0敗)
今日の対戦相手は170㎝と自分より身長の低い倉橋。
立ち合い、倉橋が一度突っかけ待った。
二度目、いつものように頭を低くし立ち上がると、両者共に頭を下げた状態で突き合いがしばらく続く。
自分より背の低い相手のふところに入るのはむずかしと踏んでか、突き合いの中で、パッ!と自ら少し下がり距離を取ると、相手はたまらず前のめりとなり、そこをタイミングよくはたき落とした。
激しい動きの中でも、相手の動きを良く見ている冷静さが勝った一番。
本人的には、前に出て勝った相撲ではないので不満も残るだろうが、勝負勘が戻っているということでもある。
これで負けなしの5連勝とした。
残りの2番については「ここまで来たら勝ちたいですね。体重?それは内緒にしておいて下さい。場所は緊張しますね。稽古の動きを出すのは難しい。力を出し切って終われたらと思います」と、気持ちを引き締めていました。
<八日目>四番相撲 〇宇良ー葵●(11月18日現在 4勝0敗)
中日は日曜日ということもあり、お客さんの出足が早いためか、土俵に呼び上げられる宇良にいつもよりさらに声援と拍手が多い。
いつものように低く頭を下げて立ち中へ入ると、素早く相手の左手をたぐり体をサッと右へ開くと、そのまま掴んだ腕を振り土俵の外へ追いやった。
決まり手は、「とったり」!
前回の「足取り」に続き、正攻法の当たりからの素早い奇襲攻撃が宇良らしい相撲。
4連勝とし、ストレートで勝ち越した!
取組後には「勝てて良かったです。状況に応じて、運もあるけどうまくかみ合っているかと思う。(勝ち越しは)嬉しい」と話しました。
<六日目>三番相撲 〇宇良ー徳田●(11月16日現在 3勝0敗)
対戦相手は18才の若手、身長は宇良より18㎝も高く190㎝と大きな徳田。
立ち合い頭を下げて相手のふところに飛び込むと、素早く相手の右足を抱え込んで持ち上げると、そのまま前へ出て放り投げた。
決まり手は「足取り」!鮮やかに決まった。
取組後の本人談は「自分の相撲が取れて良かった。(戦略など)考えていることは言えませんけど、勝ったから良かったです」
今場所は前に出る気持ちが強く出ている相撲で3連勝となり、勝ち越しに王手!
<四日目>二番相撲 〇宇良ー豊翔●(11月14日現在 2勝0敗)
立ち合い低く頭を下げて当たると、相手のふところに潜り込むように飛び込み、差し手にはこだわらず、相手の胸や腹を突き放し、そのまま一気に正面土俵に突き出した。
危なげのない相撲。やはりこのあたりの番付では立ち合いのスピードや繰り出す技のキレが早い。
まだ観客もまばらな館内からも、相変わらず拍手や歓声が多い!
取組後、本人談「落ち着いて前に出る、良い相撲にまとめられた気がします」
先場所は二番相撲で黒星を喫したが今場所は突破した。
これで2連勝とした。
<初日>一番相撲 〇宇良ー栄風●(11月11日現在 1勝0敗)
呼び上げから「宇良ー!」の声援と拍手が館内でひときわ大きくなる。
立ち合い低く当たり、左、右と挟むこむような形からおっつけると、一気に前に走り押し出し!電車道での完勝!
先場所の初日より緊張感や体の硬さも感じず、自然体で自分の相撲が取れていた感じ。
取組後本人談。「前に出る相撲が取れて良かったです。初日なので勝ちたいという気持ちでした。緊張は先場所よりはマシかと思います。今は実力的にもこの地位で同等の力ぐらいだと思うので、気持ち的に全力で行かないと勝てないと思う。その分、思い切って取れたらいいなと思います」