稀勢の里

【大相撲 平成30年7月場所】場所前情報!稀勢の里の怪我の状態と現在の様子は?

現在、左大胸筋などの怪我で7場所連続休場中の横綱・稀勢の里。

「稀勢の里の状態は大丈夫なんだろうか?」
「今は稽古をしているんだろうか?」

と、ファンの皆さんは日々心配をされているのではないでしょうか?

大相撲7月場所に向けて名古屋入りした稀勢の里の近況と、考察も合わせてお伝えします!

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稀勢の里「気持ちよく動けていますよ!」名古屋で本格始動!


名古屋宿舎にある稽古場、稀勢の里はまず基本運動にたっぷりと時間をかけています。

腰割り、四股、すり足など、1時間から1時間半あまり、しっかりと汗をかいています。

四股とすり足は、6月くらいから、「背中側を意識してやっている。体も気持ちも焦りからか、少し前のめりになりすぎていたところがあったから、以前に意識していた背中をまっすぐに伸ばしてやっていると、腹に力が入ってくる感じがするんですよ」と話しています。

普通から見ると、異色な形の四股とすり足に見えるかもしれませんが、稀勢の里の独特な感覚なのだと思います。

稽古場では、若い衆に胸を出して受けの形で、体のバランスを図っているように見受けられました。

同部屋の大関髙安との三番稽古も始まり、左四つの形からの攻めや、一気の押しも見られたりと、順調な力強い滑り出しを感じました!

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左大胸筋受傷後の経緯と気になる回復具合は?


出典:スポーツニッポン

なぜ、こんなに長引いてしまったのか?

昨年3月場所13日目の日馬富士戦で痛めた左大胸筋は、思わぬ長期戦線離脱の原因になってしまいました。

私自身、今まで数多くのアスリートを取材させてもらった中で、怪我とまったく無縁のスポーツ選手とは出会ったことがありません。

どんなスポーツの選手でも、皆、どこかしら痛めた箇所と折り合いをつけながらやっています。

スポーツ選手は怪我を負ったあと、どのような経緯をたどり復帰していくのか?

 

アスリートの受傷から復帰までの経緯を簡単にまとめると、

  1. 受傷
  2. 怪我の治療(怪我の種類・重さによっては安静期)
  3. 痛めた箇所の筋肉(筋力)の回復、リハビリ、トレーニングなど
  4. 痛めた箇所と他の筋肉との連動、バランスの回復

のような経緯をたどっていくと思います。

稀勢の里は今回の受傷までは、休場はわずかに1日だけという、大きな怪我の経験の無い力士でした。

少なからず、その間も何かしらの怪我はありましたが、今までは、いわゆる上記の②と③の状況でも出場しながら、怪我に対応しながら治してきたという形だったのだと思います。

 

昨年3月場所での受傷後も、やはり過去の経験から②と③の最中に出場したものの、今回の怪我は左大胸筋の損傷でしたから、左手を軸に相撲を取る稀勢の里にとっては、今まで通りの怪我との付き合い方で…というわけには、いかなかったのだと思われます。

左腕から繰り広げられる、強烈な左おっつけや左差しなど稀勢の里の相撲の軸となる部分が回復途中とあれば、やはり、筋力や相撲のバランスを崩してしまうことは、致し方なかったのかもしれません。

現在の稀勢の里の怪我の回復状況は?

回復状況がいい方向に向いているのではないかと思われる理由が
あります。

それは、5月中旬頃から稀勢の里がトレーニングの時に、意識していることが変わって来たように思うからです。

 

前の項目でもお話しした通り、アスリートが一流のパフォーマンスを発揮するには、「④ 痛めた箇所と他の筋肉との、バランスの回復」が、とても重要になってくると思うのです。

稀勢の里が現在、トレーニングでは、「左手と右足、右手と左足のように対角線にある動線を一緒に意識して動かしている」と話していました。

特別に大きな負荷をかけるような筋肉トレーニングでは無く、特に何か器具を使うわけでも無く、腹筋の状態で対角線の動きを意識しながら、手足を交互に動かすだけなのですが、

左手を動かした時に右足はどう反応するか?
右手を動かした時に左足はどう反応するか?

ゆったりとクロスの連動を意識させることで、体だけでなく、脳や神経が相撲勘という部分をよみがえらせていってくれることを、稀勢の里自身が、肌で感じているように思えました。

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まとめ

 

アスリートの怪我は一般の人とは違い、単に受傷部分が完治していたとしても、最高のパフォーマンスを発揮するためには、一筋縄でいかないのは当然のことですね。

今回、7月場所に向けて、稀勢の里の現在の状態に明るい兆しを感じたのは、トレーニングや稽古に向かう考え方や、頭の使い方が、痛めた箇所の治療や筋力回復というステージから、一歩先の、全身への連動に意識が向かっている!と思わせてくれたところです!

どんなに強い横綱でも、怪我による肉体的、精神的なダメージは、大変なものだと思います。

でも、現在のトレーニング、稽古場、本人の表情を見ると、復活の期待をしていいのではないか?と思わせてくれました!

また、あの力強い稀勢の里の真っ向勝負を見せて貰いたいですね!

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