相撲豆知識

相撲の仕切りの時間や回数にルールはあるの?仕切り線の長さや間隔はどのくらい?

相撲を見ていると、取組までの間に何回か仕切りをする時間がありますよね。

あの仕切りの時間や回数というのはルールが決まっているんでしょうか?

また立ち合いの時に力士が手を着く、仕切り線の長さや間隔はどのくらいあるのでしょうか?

今回はそんな仕切りに関するお話しをしていきたいと思います!

スポンサードリンク

相撲の仕切りの時間や回数にルールはあるの?

 

相撲の仕切りは何のために行われるのでしょうか?

また、仕切りの時間や回数にルールはあるのでしょうか?

ご説明していきたいと思います!

 

相撲の仕切りって何?

仕切りというのは相撲の取組における立ち合いの構えで、立ち合いまでの呼吸を合わせる所作のことです。

相撲の立ち合いというのは、力士同士がお互いの合意によって呼吸を合わせて立ち上がり競技をスタートするという、極めて珍しい形のスポーツですよね!

そのため、第三者(審判など)のスタートの合図がありませんので、力士同士はお互いの呼吸を合わせて立たなくてはいけないんですね。

そのためには、「仕切り」という時間が必要で、その間に相手の気合いや様子をうかがったり、自分の作戦を考えたりしながら立ち合いに向けて集中を高めていくという訳です!

 

相撲の仕切りの時間や回数のルールは?

 

仕切りの制限時間は番付により違いがあります。

幕下以下は2分、十両は3分、幕内は4分となっており、この時間内で仕切りは行われます。

この時間を目安にすると回数はだいたい、幕下以下は2回、十両は2~3回、幕内は3~4回くらいといった感じですかね。

一応、基本的なルールはこの様になっているのですが、しかし、進行状況によっては例外は多々あるのです。

幕内取組のタイムスケジュールをご説明すると、取組が始まるのがだいたい16時15分頃からで、終わるのは18時です。

テレビの放送時間の関係で、終了の18時はずらすことはできません。(時に1分~2分など延長されることはありますが)

幕内力士は42人いますので、通常21番の取組が組まれることになります。

前半に11番の後、審判交代のため数分間の休憩時間を挟み、その後後半10番が行われるという流れです。

後半戦が始まる時間は、だいたい17時頃を目安にしていますが、前半戦で長い相撲や物言いの相撲などが多かった日などは、このタイムスケジュールを大幅に押してしまうこともあるのです。

そうなると、後半の取組の仕切りを4分で進行すると終了時間に間に合わなくなってしまうため、仕切りの時間を3分に短縮したりすることもあるので、「幕内の仕切り時間は4分」というのは絶対に変えないという訳でもないんですね!

前半の16時15分頃のスタート時間の時点ですでに遅れ気味の時は、前半戦から仕切り時間を短くして調整することもあります。

要するに仕切りの時間と回数は、基本的には決められていますが、18時終了に向かって臨機応変に!といったところですね!

スポンサードリンク

仕切りで制限時間になった合図はどうやって力士に伝えるの?

 

取組の制限時間を計り始めるのは、呼び出しが力士を呼び上げた時からです。

土俵下の向正面側に審判が2人座っていますが、その東寄りの審判が時計係と決まっていて、時間を計り始め制限時間いっぱいになると、右手を上げて塩カゴのところに座っている呼出しと土俵上の行司に合図を送ります。

力士が立ち合いに入る時間をちょうど制限時間いっぱいと考えるので、手を上げて合図を送るタイミングは、制限時間より1分くらい早く見積もっていると思われます。

審判の合図を見た呼出しは立ち上がって、塩を取りに来た力士に時間いっぱいを伝え、タオルを渡します。

 

 

テレビで見ている方は、時計係の審判の合図が見えなくても、呼び出しが立ち上がると制限時間いっぱいだと覚えておくと確実ですね!

また行司も時間前までの仕切りの最中は、この様に体勢も軍配も横にしていますが、

 

 

制限時間いっぱいになると、この様に体勢も軍配も正面に向けるので、これもハッキリわかりますね!

 

 

この軍配が正面に向くことを「軍配が返った」状態と言います。

テレビでも最後の仕切りが終わり、制限時間いっぱいになると、

アナウンサーは「さぁ~軍配が返りました!」

行司は「待ったなし!」

などの声も聞こえてくるので、耳も澄ませてみて下さいね!

スポンサードリンク

土俵の仕切り線の長さや間隔はどのくらいなの?

 

土俵の中央には仕切りの際、力士たちが立ち合う時に手を付く場所に、2本の白い線が引かれています。

これを、仕切り線といいます。

この2本の仕切り線の間隔は70㎝離れているんです!

 

 

70㎝って結構近いと思いませんか?

そんな至近距離で目と目を合わせて仕切り、立ち上がって巨体をぶつけ合うのかと思うと、やはり力士は超人ですね!

仕切り線の長さは90㎝で、幅は6㎝です。

私はこの仕切り線の長さは、テレビで見ていた印象よりも、結構長いんだなぁ~と思いましたね。

ちなみにこの仕切り線の色は白いエナメル塗料で塗られています。

時々力士が、「仕切り線で足を滑らした~!」と言っていることがあるのですが、エナメル塗料ですから、タイミングの悪い角度で足が乗ってしまった時などは滑ってしまうことはあるようですよ。

スポンサードリンク

まとめ

 

相撲の仕切りに関するあれこれをご紹介してきました!

相撲をあまり見慣れていない方からすると、「仕切りの時間は長くて飽きちゃうな~」なんて思う人もいるかもしれませんね。

でも、力士はあの仕切りの時間に色々と考えを巡らせたり、相手力士を観察したり、集中力を高めていったりするので、よ~く見ていると、力士の心の内が見える感じがしてくるので、面白いものなんですよ!

仕切り中、何か目が泳いでるな~と思って見てたら、いきなり立ち合い変化したり!で、あ~やっぱり!みたいな。

是非、そんなことも考えながら相撲の仕切りの時間も楽しんでみて下さいね!

スポンサードリンク