大相撲の幕内力士として活躍中の竜電!
スケールの大きな正攻法の相撲で、人気を博しています。
その涼やかで端正なイケメンぶりは、まるで侍を見ている様な凛々しさを感じます!
再起不能とまで言われた大怪我を負ってから、見事に幕内の土俵に這いあがって来た苦労人なのです。
ご両親(父・母)のもと山梨県で生まれ、3人の兄弟で育った子供時代にもさかのぼって、ご紹介していきたいと思います!
竜電、侍顔のイケメン力士のプロフィールをご紹介!
竜電は山梨県甲府市の出身で、平成18年3月、中学を卒業と同時に相撲界に入門しました!
初土俵から6年半かけ、平成24年11月、22才の時に新十両に昇進しました。
日本人叩き上げの若手ホープ力士として、一躍注目を集めましたが、昇進したその場所で右股関節を骨折するという大怪我を負ってしまったのです。
一場所で十両を陥落し、怪我の箇所が治療が大変むずかしいところであったことから、「もう再起するのは厳しいのではないか」と言われました。
しかし約4年間、番付を序ノ口にまで落としながら、長い休場の中竜電は怪我の治療とリハビリに打ち込み、平成28年11月に再び十両の土俵に帰って来たのです!
本当に悪夢のような4年間をよく耐え忍んだと思います。
その後、7場所かけ平成30年1月には新入幕を果たし、その場所で見事に10勝5敗の成績を収め、敢闘賞を受賞しました。
苦難の時期を辛抱で乗り越え、今再び、幕内の土俵で花開き始めた姿を見ていると、応援せずにはいられません!
竜電はイケメン力士として、女性ファンから熱い視線を送られていますが、この竜電のイケメンぶりは、ファンからどのように思われているのでしょうか?
いわゆる、今風のイケメンというイメージでは無いようで、
「古風な雰囲気が漂っていて、イケメンというよりは美男子って感じ!」
「まるで錦絵から抜け出してきたみたいな風情がある」
「チャラチャラした印象が無い!誠実な好男子って感じ!」
と、そのイケメンぶりは少し古風な純日本人といった渋さが人気なんですよね!
ある親方も「明治、大正のイケメン力士みたいですね」と評されていました。
着物姿でさっそうと歩いて来る姿は、本当に侍の様で、そのまま時代劇の映画に出てくださいっ!って感じがするんですよ。
そんな竜電ですが、サインや写真をお願いするとものすごく気さくで優しくファンサービスも最高で、イケメンってのはだいたい冷たい!笑!っていう先入観をひっくり返してくれる素敵な力士ですよ。
イケメンのこのギャップはたまらないです!笑
【プロフィール】
- 四股名:竜電 剛至(りゅうでん・ごうし)
- 本 名:渡邊 裕樹(わたなべ・ゆうき)
- 生年月日:平成2年11月10日(27才)
- 出身地:山梨県甲府市
- 身 長:189㎝
- 体 重:150㎏
- 所属部屋:高田川部屋
(平成30年9月現在)
山梨で両親(父・母)と3人兄弟で育った子供時代は?
竜電は山梨県甲府市の生まれで、ご両親は現在も山梨にお住いになっています。
ご両親はどんな方なのでしょうか?
お父さんは、渡邊 秀樹さん(76才)で、現在はお仕事はされていないようですね。
お母さんは、勝子さん(60才)で、主婦をされておられます。
ご夫婦は16才の年の差があるのですね~
竜電はお父さんが49才の時のお子さんですから、それは可愛かったでしょうね!
竜電は3人兄弟で、兄が2人います。
一番上のお兄さんは、直樹さん(39才)で、運送会社にお勤めされているそうです。
二番目のお兄さんは、雅樹さん(31才)で公務員をされているのだとか。
そして末っ子が竜電の(裕樹)ということで、竜電は現在27才ですから一番上のお兄さんとは12才、ひと回り年が離れているということですね!
3兄弟とも子供の頃から柔道をやっていたのですが、次男の雅樹さんは高校時代柔道で関東大会2位、高校総体ベスト8にまでなった実力者で、更に国士舘大学に進み柔道部で活躍していたそうです。
兄弟揃って体格も良く、運動神経も良かったのでしょうね。
竜電はどんな子供だったの?相撲と出会ったきっかけは?
竜電は3人兄弟の末っ子として育ったのですが、一番上のお兄さんとは12才、二番目のお兄さんとは4才違いと年が離れていたので、可愛がられて育ったようです。
でも離れている分、兄弟ケンカにはならず、一方的にやり込められていたことが多かったそうですよ。笑
お兄さん2人が柔道をやっていたので、竜電も小学校低学年の頃から度地元の道場「誠武館」で一緒に柔道を始めました!
この写真の後列一番左端に、やけに大きな子が写っていますよね?
これが小学3年の時の竜電なんですよ!
一瞬、引率の先生かと思ったくらいのデカさでビックリしました!笑
でもご本人は、「体は大きかったけれど、全然強くなかった。入賞もしたことなかったし」と言っていました。
小学校卒業後は、柔道の強豪校で甲斐市にある竜王中学校に進学し、柔道を続けました。
中学に入ってからは徐々に力を付けて行き、すでに1年生の時から大会に出場したりし始めたそうです。
この投げを仕掛けている方が竜電なのですが、中学2年の頃には身長が185㎝、体重は120㎏ほどもあったそうです!
すごい大きな中学生ですよね!
お気づきかと思いますが、竜電は未だ相撲と出会っていませんよね?
相撲界に入って来る子たちは、子供の頃から相撲をやっていたことがきっかけで…という人が多いのですが、竜電はいつ、どのように相撲と出会うのでしょうか?
それは中学2年の時、思いもよらない形で相撲と出会うことになるのです!
現在の師匠にあたる、元関脇・安芸乃島の高田川親方が、竜電の通う竜王中学校の柔道部に大きな子がいることを聞きつけ、その子に会うために中学校にやってきたのです。
その時、校長先生が、
「もう一人、体の大きな子がいますよ」
と親方に伝え、校内放送で竜電は校長室に呼び出されたのです!
そうなんです。
親方が会いに来たのは竜電では無く、別な子だったんですね!
しかし、校長先生の計らいで竜電は「ついでに」呼び出されたという訳なんです。
竜電は恐る恐る校長室へ…
そこで竜電を見た親方は、竜電にひと目惚れ。
その理由は、
「顔立ちがオヤジ(元大関・貴ノ花の二子山親方)にそっくりで、ハッとした。オヤジの再来だと思った」
というものでした。
確かに貴ノ花(現在の貴乃花親方の父)に似ているんですよね!
その上、中学生離れした大きな体格ですから、親方が惚れこまない訳がありませんね。
その初対面の後、竜電は家に帰ってから、親方に手渡された親方の現役時代のDVDを父に見せたところ、「この人が来たの?」とビックリされたそうで、そこで初めて「有名な人なんだ!」と知ったそうなのです。
親方はその後、何度も何度も竜電に会いに中学校に訪れてくれたそうです。
その親方との出会いをきっかけに、竜電は少しづつ相撲を見るようになり、親方の誘いで高田川へ稽古見学に行った時に目の前で相撲を見て「カッコいい!」と思ったそうなんです。
親方からの、「男の中の男になれ!男に惚れられる男になれ!」という言葉に感動し、中学3年の夏に相撲界へ進むことを決断したのでした!
本当に人生は、何がきっかけで進む道が決まるかわかりませんね!
中学卒業で相撲界入り!大怪我からの復活を成し遂げた苦労人!
平成18年3月に高田川部屋に入門し初土俵を踏みました!
約6年半をかけて平成24年11月、22才で新十両に昇進すると、叩き上げのイケメン力士の登場に、一気に注目が集まりました。
しかし、好事魔多し…ようやくつかんだ新十両の場所の8日目、右股関節を骨折し、翌日から休場となってしまったのです。
数場所すれば復帰してくるもの…
誰もがそう思っていたのですが、そこからこの怪我との長い戦いが始まったんです。
股関節の骨折をした箇所が非常に治りにくいところで、相撲を取るどころか一歩間違えば、歩くことも困難になってしまっていたかもしれないほどの重傷だったのです。
その後も、治療をしては同じところを3度骨折し、医師からは「再起はむずかしいかも」とまで言われました。
十両に上がって、ようやくこれからという時に襲われた大怪我に、未来への不安に泣いた夜もあったと言います。
休場が続き、番付は一番下の序ノ口まで落ちてしまいました。
番付外に落ちるのは避けたい一心で、序ノ口で1番だけ相撲を取る場所を続けました。
平成26年9月にようやく怪我も癒え土俵に復帰するまで、約4年の時間を費やすことになりました。
復帰の序ノ口の土俵で優勝、翌11月も序二段で優勝、さらに翌1月も三段目で優勝と、持っている地力からしたら当然の結果とは言え、また力士として土俵に帰ってこられたことが、何よりも嬉しかったと思います!
平成28年11月に再び十両に戻り、7場所かけて十両を通過。
平成30年1月には、見事に新入幕を果たし10勝5敗の成績で敢闘賞も受賞しました!
この敢闘賞は、この場所の成績にだけ与えられたものでは無く、きっと、長く苦しい絶望の淵から這い上がってきた敢闘精神を称えてくれたものだと…、胸が熱くなったのを思い出します!
まだまだ、復活ロードは始まったばかりです!
諦めない強い気持ちを持ち続けて、幕内上位、さらには三役を目指して頑張っていってもらいたいと思います!