大相撲の貴乃花親方が夏巡業先で倒れ、一時、意識を失い病院に救急搬送されるという、心配なニュースが入ってきました。
貴乃花親方のその後の症状は大丈夫なのでしょうか？
貴乃花親方が巡業先で倒れ病院に救急搬送、状況は？
出典：朝日新聞
８月21日大相撲の秋田巡業で、貴乃花親方が倒れ病院に救急搬送されました。
当日、貴乃花親方は早朝から午前10時頃まで館内で稽古を見た後、貴乃花部屋の幕下力士の貴健斗の指導をするため、屋外に出ていました。
貴健斗が四股を踏む時に貴乃花親方は後ろに立ち、腰を押さえ圧をかけるように支えてる姿勢をとっていたところ、その指導中に突然後ろ向きに倒れ意識を失いました。
10時11分に「貴乃花親方が痙攣（けいれん）を起こしており、意識が無い」と119番通報がされ、救急車が到着した時には、意識は回復しており、搬送先の病院では言葉も交わせた様子でした。
そのまま検査入院するとの発表でしたが、一転、一晩入院後、翌22日の午前には早くも退院、足取りもしっかりとした様子で、自分で荷物も持ち、付人さんと共に帰京の途に着きました。
東京に戻ってから詳しく検査入院をする予定ではないかと思われます。
心配される病気の症状は？一連の騒動からの心労も？
出典：日刊スポーツ
当日秋田は33℃まで気温が上がり、日差しも強くとても暑かったそうです。
貴乃花親方が屋外に出てまだ間もなかったとはいえ、翌日自らの足で帰京出来ていることを考えると、熱中症の症状であった可能性が高いのでしょうか？
当初は倒れるときに、心臓を押さえて倒れ込み痙攣を起こして意識が無かったという症状から、不整脈、狭心症、心筋梗塞などの病気も心配されました。
失神したことで痙攣を起こすこともあるので、意識が戻らない様な大事に至るようなことでは無く何より安心しました。
しかし、簡単な心電図検査だけの様なものでは、まだはっきりとした状態はわからないところもあると思うので、さらに詳しい状況はこれから検査をされるのだと思います。
今回の夏巡業は７月29日の岐阜県大垣市を皮切りに、８月26日まで、東海、関東、信越、東北、北海道の26か所を回るかなり過酷なスケジュールでした。
東北地方までは連日30℃を超える酷暑が続いたのですが、一転、北海道に入ってからは、18日の帯広では最高気温が22℃、最低気温が8℃ということもあり、寒暖差が激しい状況でした。
以前から貴乃花親方は、「自律神経の調子が良く無くて、冷え性なので春先までマフラーが手放せない」と話していました。
自律神経失調の方にとっては、寒暖差が体に与える影響が強く、貴乃花親方は疲れが出やすい状態だったのではないでしょうか？
貴乃花親方は、元横綱・日馬富士による弟子の貴ノ岩への暴行傷害事件をめぐり、相撲協会への報告義務を怠った等の理由で、１月に理事を解任されました。
２月には理事選に立候補するも落選。
３月には弟子の貴公俊の仕度部屋での付人に対する暴行問題の監督責任も問われ、「年寄」への降格処分を受けていました。
今回の巡業には審判部として帯同していましたが、貴乃花親方が年寄降格以降、自ら「すべてゼロから一兵卒の気持ちで出直す」と言われていたのを実行するように、巡業先でも審判の仕事だけでは無く、連日早朝から弟子に熱心に稽古をつける姿が見られました。
昨年末からの一連の騒動で、最終的には平年寄に降格されてしまいましたが、自らの信念の強い方ですから、多くを語らず、職務や親方としての務めを黙々と果たされているように感じました。
貴乃花親方自身はさまざまな出来事を淡々と受け止めているように見えましたが、当然ながら心身にかかり続けていた負担は大きかったと思うのです。
今回の体調不良は、過酷な巡業スケジュールや寒暖差から来る疲労と共に、昨年来より抱え続けていたさまざまなストレスも引き金になってしまったのではないかと心配しています。
どの巡業先に行っても、会場に貴乃花親方が姿を現すだけで、力士以上に拍手や歓声が多い、本当に人気のある親方です。
救急搬送から一晩で退院し、自らの足で帰京されたということは少し安心できることでしたが、一度しっかりと検査をされて心身の休養をしてから、また元気な姿をファンに見せていただきたいと思っています。
【追記】
貴乃花親方は、秋田市内の病院で入院をした際に検査をし問題が無いと診断されましたが、帰京後、都内の病院でも更に詳しく検査をした結果、心臓、脳などに何も問題が無いという診断をもらったそうです。
倒れる数日前から、軽い風邪気味でやや体調を崩していたそうなのですが、あまり気にすることなく当日屋外で稽古をつけていたところ、一瞬めまいがして倒れてしまったとのこと。
やはり熱中症だったようでした。
大事なくて本当に良かったです！
