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貴ノ岩の付け人暴行引退問題と性格について、貴乃花が胸中を告白!

大相撲の幕内、モンゴル出身の貴ノ岩が12月4日冬巡業先の福岡県行橋市内のホテルで、付け人に暴行していたことが明らかになりました。

昨年10月に元横綱・日馬富士から暴行の被害を受けた貴ノ岩が、今度は暴行の加害者になるという出来事に、角界関係者のみならず、広くその衝撃が広がりました。

この事件を受けて、前師匠の貴ノ花氏が貴ノ岩に対してその胸中を語りました。

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貴ノ岩の付け人暴行事件のいきさつは?

 

貴ノ岩による暴行行為は12月4日午後11時頃、巡業を終えて次の巡業地である、福岡県行橋市内の宿泊先のホテルの貴ノ岩の部屋で発生しました。

貴ノ岩が飲む必要があった風邪薬を付け人の貴大将が忘れ、それについて言い訳をしたため、貴ノ岩は怒りの感情が抑えられず、平手と拳で4~5発、付け人の頬を殴ったというものでした。

付け人は翌朝、巡業先の仕度部屋に荷物を置いた後、姿を消し、行方をくらましたといいます。

貴大将がいないことに気づいた仲間が電話で連絡を入れたところ、約1時間ほどで戻って来ましたが、貴大将の頬が腫れており、病院で診察を受けましたが大事に至るような大きな外傷は負っていませんでした。

事情を知った巡業部長は、貴ノ岩を同日巡業先から帰京させ、師匠の千賀ノ浦親方(元小結・隆三杉)と共に国技館を訪れ、聴取を受け、貴ノ岩は暴行の事実を認めて謝罪しました。

同日に帰京した付け人の貴大将からも事情を聞き、2人の見解は一致していたことがわかりました。

事実関係の確認後、貴ノ岩には今後の処分を検討する方針でしたが、貴ノ岩自身が自らの暴力の責任を重く受け止め、自ら引退するという決意を固め、正式に引退発表となりました。

相撲協会側は貴ノ岩の引退の意思に対し、「それでいいのか?」と何度も確認したといいますが、本人の決意は変わることはありませんでした。

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貴ノ岩の暴行問題とその性格について、貴乃花が胸中を語る!

 

平成29年10月末に発生した元横綱・日馬富士による貴ノ岩への暴行事件の際、貴ノ岩を守り続けた前師匠の貴ノ花は、今回の貴ノ岩の引き起こした暴行事件に対し、どのような思いを抱いているのでしょうか?

それは大変に厳しい言葉でした。

その苦渋と無念の気持ちをテレビ番組に出演し語りました。

 

「何でこんなことをするのかなって、この時期にですね。

土俵という舞台がせっかくあるのに、そこに何で一心に力を注げなかったかなっていうのが、残念ですね。

(貴ノ岩の)会見は見てないです。本当にあるまじき行為ですね。言語道断ですね。

この時期にこれまでの経緯を考えたら、当事者として経験したことを生かしていかないといけないですから、逆のことをしてしまいましたからね。

もう、取り返しのつかない事をしたと思いますね。

(本人から連絡は?)連絡は一度携帯が鳴ったんですけども、会見する日かなんかで、朝に電話…私、出ませんでした。

今の師匠から連絡あったので、『私はもう師匠じゃありませんので、師匠にお任せしています。私が出る幕じゃありません』ということで、電話対応したんですけども。

殴られてしまった子の親御さんもご兄弟もよく知っていますし、あの子(貴大将)は小学校から育てていますので、あの子の気持ちを考えると、とてつもなくむなしい気持ちになりますね。

あれ(日馬富士の暴行事件)があったからこそ、逆に貴ノ岩にはチャンスだったかもしれないですよ。

こんな事態に合ったんだけどって、這いつくばってでも地位を上げてってと…

私が思い描いていたのは、そこで幕の内上位と横綱、大関と戦って、そこで勢いを見せてやりたいという思いだけでやってきましたので。

土俵の上で活躍できる場があることを、感謝してということを(退職の)別れ際にも言いましたけど、逆のことをしてしまったという。

これからの人生で、引退しても引退で済まされる問題じゃ無いと思うんですね。

これからモンゴルに帰るにしても、日本にいるにしても、相当に大変な思いをすると思うんですね。生計を立てるためには。

きれいに引退まで実績を作ってやるために、私も傷を負った子(貴ノ岩)を守って来たつもりなんですけどね。

今度はその子が傷を負わせたっていう、またそれも私の元弟子だったと…

貴景勝も先場所優勝できて、ここから一つ旅立って行きましたけれど、ここからまた元の教えを持って、また新しい師匠を持って扉を開いて行くといったところで、他の力士たちも良い影響を受けて、成績を伸ばしてくれると思っていた矢先のことですから。

去年に始まり、殴られて帰って来るわ、そこから傷を負ってしまっているわ…

これは私本人が何かしたとか、何かするとかでは無くて、何でこんなに周りで色々起こるのかな…っていうですね。

(貴ノ岩は手が出やすい性格?)いやぁ、今の師匠は優しい方ですし、私が彼にとって一番怖い存在だったと思うので、ちょっと抑えが効いて無かったのかなと。

厳しいことを言いますけど、この子はこれから外の世界に出て、最低10年は修行しなきゃいけないですね。

10年経って私の前に来られるようになっていれば、その時は会って話をしますけど、10年はダメですね。

どんな状況でも一切会いません。来ても帰します。

これまでのことを考えると、私の支援者=貴ノ岩の後援会をやってくれていた人たちも、うちの元の弟子たちを面倒見てくれていた人も、今回の件はもう…気力を失うというか、そこに至っていることを本人が分からなきゃいけないですね。

貴ノ岩自身が今後の人生で、背負っていくべきことですから、噛み砕いてわかるまでには10年以上かかると思うんですけど。

(引退という決断は重い?)とにかく何の理由にせよ、殴ったということは、その事自体は責任は本人が取るべきことだと思いますね。

本人が引退したということで、これは貴ノ岩がこれから人生かけて、きちんと生きて行くということを見せないといけないかもしれないですね。

もうしばらくは(自分の元に)来られないと思いますよ。

良い意味で揉まれてやったら良いと思うんですけどね。

ここからが長い人生ですから、ここからです。生きることが勝ちにつながることもありますから」

 

と語りました。

自分が守り続けた、元我が弟子の貴ノ岩に裏切られたという無念の思いがにじみ出ているような内容でした。

「生きることが勝ちにつながる」この言葉は貴乃花が、自身に向けて感じていることなのではないかなと思います。

暴力は何があっても決して許されることではありませんが、貴ノ岩が日馬富士から暴行を受けた側にもかかわらず、横綱を引退に追い込んだという言われなき中傷をモンゴル国内で受けたこと。

それによってモンゴルの親族が辛い思いをしていることを知り、心を痛めていたことも同情をせざる負えないところもあります。

しかし世の中は理不尽なことがたくさんあります。

でもそれで自分で自分を傷つけてしまっては、何も始まらない思うのです。

貴ノ岩には、たくさんの応援してくれていたファンやご兄弟もいるのです。

貴乃花も厳しい言葉をかけられていますが、心の中では強く人生に立ち向かって行ってくれることを願っていてくれていると思います。

たくさんの人の思いを胸に、第二の人生を頑張って行って欲しいと思います!

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