相撲界には兄弟で入門し、一緒に頑張っている力士が何組かいます。
しかし、3兄弟が一緒に!となると、相撲界の歴史を遡ってみても、そんなにたくさんいるわけではありません!
今、荒汐部屋には大波家の3兄弟がいて一緒に頑張っています。
末っ子の若隆景が一番乗りで関取に昇進し、兄2人も関取間近という番付まできています!
今回は若隆景を初めとする、大波3兄弟をご紹介していきたいと思います!
イケメン若隆景(わかたかかげ)はどんな力士?プロフィールをご紹介!
出典:福島民報社
平成30年5月場所で新十両に昇進した若隆景は、大波家の3兄弟の末っ子です!
2人の兄(長男・大波 渡)(次男・大波 港)を追い抜き、関取一番乗りを果たしました。
イケメン力士としても早くもファンの注目を集め始めているんですよ!
若隆景のプロフィールをご紹介していきますね!
【若隆景プロフィール】
- 四股名:若隆景(わかたかかげ)
- 本 名:大波 渥(おおなみ・あつし)
- 出身地:福島県福島市
- 生年月日:平成6年12月6日(23才)
- 身 長:181㎝
- 体 重:119㎏
- 所属部屋:荒汐部屋
(平成30年8月現在)
若隆景の祖父は、昭和20年~30年代に活躍した、時津風部屋所属の元小結の若葉山(わかばやま)です。
↑祖父の元小結・若葉山
出典:Wikipedia
当時の横綱・照国や横綱・東富士から金星を上げ、昭和26年5月場所では殊勲賞も受賞したことがある力士でした!
また、父も元幕下の若信夫(わかしのぶ)でしたので、3世代力士という力士一家の家系なんですね。
若隆景は3人兄弟の末っ子で、2人の兄も相撲をやっていたので、小学1年の頃から自然に相撲を始めることになりました。
小学1年から6年までは柔道もやっていたそうなので、スポーツ少年だったのですね!
中学時代も相撲は続けていましたが、特に目立った実績はありませんでした。
高校は、兄2人も通っていた学法福島高校に進んで相撲部に所属しました。
高校に入ってから一気に才能が開花し、3年生の時に全日本ジュニア体重別100㎏未満級で優勝、世界ジュニア団体で優勝、個人戦でも軽量級で2位という成績を収めました!
兄2人は高校を卒業し相撲界へ進みましたが、若隆景は東洋大学へ進学し相撲を続けました。
大学4年の時に、インカレ団体で優勝、個人戦2位という成績を残し、三段目100枚目格付け出しの資格を得たことで相撲界入りを決意し、平成29年3月にデビューしました!
【若隆景の相撲界での主な略歴】
- 平成29年3月 初土俵(三段目100枚目格付け出し)
- 平成29年5月 三段目優勝
- 平成29年7月 幕下へ昇進
- 平成30年1月 幕下優勝
- 平成30年5月 新十両昇進
(平成30年8月現在)
出典:日本相撲協会
十両2場所を終え、8勝、9勝と着実に勝越し、入幕を狙っています!
十両の土俵での手応えは、「まだまだ立ち合いが甘い、立ち合いを鍛えていきたい。押されないように踏み込んで、一歩でも相手を押し込んでいきたい」と、さらに番付を上げていくには、立ち合いの強化が必要だと感じたようでした。
「体重もあと10㎏ぐらい増やしたい」とも話していました。
現在119㎏ですから小兵力士の部類に入りますが、やはり十両上位や幕内は150㎏を超える力士がゾロリと揃っていますので、そこに対抗していくには、もう少し体を作っていきたいと実感したのでしょうね!
大波3兄弟の四股名の由来は?目指せ3兄弟同時関取!
出典:日本相撲協会
若隆景は2人の兄と共に、現在は3兄弟揃って荒汐部屋に所属し一緒に稽古をしています!
長男は「大波」、次男は「剛士」という四股名でしたが、三男の相撲界入りを機に、3兄弟一緒に新しい四股名が命名されました!
3人それぞれの四股名の名付けは、歴史的に有名なある3兄弟の名前に由来しているんです!
- 長男:「若隆元」(わかたかもと)…毛利隆元から
- 次男:「若元春」(わかもとはる)…吉川元春から
- 三男:「若隆景」(わかたかかげ)…小早川隆景から
- 3人の「若」は、祖父の若葉山・父の若信夫から
戦国大名であった毛利元就が3人の息子(隆元・元春・隆景)に説いたとされる「三本の矢」で有名な「三子教訓状」にちなんで、それぞれの3兄弟につけられたものです!
父の毛利元就は病状の床で3人の兄弟に「1本の矢は簡単に折れてしまうが、3本一緒にまとまると簡単に折れることは無い。これからは、3人で力を合わせて毛利家を守っていって欲しい」と伝えたとされている教えですね!
若隆元(平成3年生まれ)・若元春(平成5年生まれ)・若隆景(平成6年生まれ)の3兄弟で、これからも力を合わせて切磋琢磨して頑張っていって欲しいという親方からの願いが込められた命名でした。
粋な名付けですよね!かっこいい!
現在は末っ子の若隆景が関取一番乗りを果たしましたが、兄2人も幕下上位の番付にいますので、これから先、3兄弟が関取になるのを見てみたいですね!
長男の若隆元は、子供の頃からやんちゃな弟2人の面倒をよく見ていたようですが、明るい性格で今でも弟たちからは慕われているようですよ。
↑長男・若隆元
出典:荒汐部屋ホームページ
次男の若元春はやはり3人兄弟の真ん中ということもあり、子供の頃はかなりマイペースな性格だったらしく、長男が遊びに誘っても、三男の若隆景はすぐついて来たそうなのですが、若元春は「行かな~い」と言ってひとりで遊んでいるようなところがあったそうです。
↑次男・若元春
出典:荒汐部屋ホームページ
一番やんちゃで気が強かったのは、三男の若隆景だったようで、負けず嫌いなところは、相撲界に入っても「自分が一番先に関取になる!」と言っていて有言実行してしまうあたりにも出ていますよね!
兄弟の仲は良く、でも男同士ですから特別にベタベタとした間柄ではないそうですが、何か悩んでいたり困った時は、きっとお互いがそれを察知してフォローし合えるような関係なのでしょうね。
3兄弟関取というと、過去には昭和50年代に活躍した井筒3兄弟が有名ですね!
出典:毎日新聞社
長男は元十両の鶴嶺山(昭和34年生まれ)、次男は元関脇の逆鉾(昭和36年生まれ)、三男は元関脇の寺尾(昭和38年生まれ)の3人は今まで唯一の3兄弟関取です!
逆鉾も寺尾も幕内上位で活躍し、数々の名勝負を繰り広げた名の知れた関取ですね!
井筒3兄弟は3兄弟とも関取になりましたが、3人が同時に関取だったことは無いんですよね!
是非とも、大波3兄弟には3兄弟同時関取を目指して頑張って欲しいです!
まとめ
3人の兄弟が同じ部屋で同じ時期に出世争いをしているというのは、滅多にあることではありませんから、相撲ファンにとっても、とても関心の湧くことですよね!
まずは末っ子の若隆景が先陣を切って関取に昇進しましたが、四股名に込められた想いの通り、3人で切磋琢磨しながら番付を昇っていって欲しいです!
是非とも、3人同時関取の夢を叶えて下さいね!