先場所、幕下2枚目で関取昇進を目前にしながらも、入門以来、初めての負け越しとなり、十両への昇進はおあずけとなった。
今場所、番付を幕下5枚目に落とすも、成績次第では関取昇進の望みもある。
体はまだ115㎏と細身だが、持ち前の運動神経と相撲勘の良さで、どこまでやれるか、今場所も注目したい!
【速報】令和元年9月場所、朝青龍の甥っ子、豊昇龍の取組結果!
<二日目>一番相撲 〇豊昇龍ー明瀬山●(9月9日現在1勝0敗)
豊昇龍は、立ち合い頭から鋭く当たり突き放すと、明瀬山もこれに応戦し突き合いになる。
明瀬山が豊昇龍の首元を押さえてはたきにいくも、豊昇龍は前のめりになりながらも残し、再び突いて出る。
今度は、豊昇龍が動きの中で明瀬山をはたくと、明瀬山はたまらず土俵に落ちた。
<四日目>二番相撲 〇豊昇龍ー朝弁慶●(9月11日現在2勝0敗)
豊昇龍は立ち合い頭から当たり、踏み込む。
朝弁慶に左を差され前に出られるが、右上手をつかむと下がりながら体を開き、右からの上手投げを打つと、鮮やかに決まった。
<六日目>三番相撲 ●豊昇龍ー千代鳳〇(9月13日現在2勝1敗)
立ち合いモロ手から突いて出るも、押し込めないとみるやすぐに千代鳳の首元をはたきにいく。
しかしそれが千代鳳を呼び込む形となり、そのままついてきた千代鳳に、最後は左も深く差され寄り切られた。
相手の圧力を警戒しすぎた消極的な取り口だった。
<七日目>四番相撲 ●豊昇龍ー琴手計〇(9月14日現在2勝2敗)
豊昇龍は立ち合い、モロ手で突いて頭から攻め込むが、琴手計はいなしながら体を開い応戦する。
豊昇龍はかまわず押し続けるが、左へ右へといなされ、大きく泳ぎながらも足腰の良さを見せ残す。
今度は、琴手計が反撃の押しに転じ、最後は豊昇龍が押しをまともに受けて腰が入り、土俵下へ転落した。
<九日目>五番相撲 ●豊昇龍ーつる林〇(9月16日現在2勝3敗)
豊昇龍は立ち合い右を差しにいくも差し込めず、つる林に右の前まわしをつかまれる。
まわしを嫌って豊昇龍は体を左に開きながら突き落としに行くが、つる林の右前まわしはがっちりと引かれ離れない。
豊昇龍は右上手を引き右へ回り込みながら、右上手投げ、小手投げと連発するが、つる林はうまく体を寄せ、左からの外掛けで豊昇龍を土俵へ沈めた。
<十一日目>六番相撲 〇豊昇龍ー荒鷲●(9月18日現在3勝3敗)
2度の立ち合い不成立のあと、3度目。
豊昇龍はモロ手で頭からの立ち合い、モロ差しになり体を寄せる。
構わず寄って来る荒鷲に、右から内掛けをかけながらしのぎ、相手の体が崩れたところを、一気に寄り詰め、寄り倒した。
これで3勝3敗と踏みとどまった。
<十四日目>七番相撲 〇豊昇龍ー彩●(9月21日現在4勝3敗)
十両の土俵での入れ替え戦ともいえる一番。
豊昇龍は立ち合いモロ手を出して頭から突き上げるが、彩も応戦、突き合いとなる。
豊昇龍は右を差し右下手を引くと、すかさず下手投げを打つと、彩はたまらず土俵に落ちた。
最後の一番で勝ち越し。十両昇進の可能性を残した。